国府宮はだか祭り 儺追神事(はだか祭) 愛知県稲沢市
3月3日(旧正月13日)15:00
儺追神事(はだか祭)
儺追神事の当日は、朝5時に行なう「神男一番祈祷」を皮切りに、厄除けのご祈祷を受ける人や御守りの「なおいぎれ」等を受ける人々で境内は雑踏します。
午後三時になると神男が参列し、本殿において「儺追神事」を斎行します。
その頃拝殿の外では近隣各地区からの裸男達の集団が次々と「なおい笹」を捧げ喚声を上げて威勢良く拝殿へ駆け込んで来ます。
最後に小池正明寺地区の手桶隊が登場し、裸男達をめがけて水をかけます。
すると裸男達は待ちわびたかのように一層大きな喚声を上げ神男の登場を待ちます。
この時から神社周辺は異様な雰囲気に包まれます。神事の最中、神男は警護の者に守られ、全身無垢の姿で参道に群がっている裸男達の中に飛び出します。
裸男達は、神男に触れる事で自分達の厄災を祓うことが出来ると信じ、一斉に神男に殺到します。
神男が、はだかの群集に揉まれ触れられ人々の厄災を一身に受けて儺追殿に納まった後、神事が終了致します。
<このはだか男達の揉みあいは、江戸時代末頃から始まりました。>
月4日(旧正月14日)3:00
夜儺追神事(よなおいしんじ)
昼間の激しいお祭が終わり、草木も眠る真夜中の午前三時に庁舎(ちょうや)において斎行されます。儺負人(神男)に、天下の厄災を搗き込んだとされる土餅を背負わせ、御神宝の大鳴鈴(おおなるすず)や桃と柳の小枝で作られた礫(つぶて)にて追い立てて、境外へ追い出します。追い出された儺負人(神男)は、家路につく途中土餅を捨てます。この土餅を神職の手により埋める事で、世に生じた罪穢悪鬼を土中に還し、国土の平穏を現出するのであります。この神事が儺追神事の本義であり、称徳天皇の御世より現代に至るまで最も神聖視され重要視されています。
3月4日(旧正月14日)8:00
大鏡餅餅切始(おおかがみもちもちきりはじめ)
お祓いの後、大鏡餅を切り分け儺追殿において一般の方に授与しております。毎年この餅を買う為に多勢の方々が行列をつくります。この餅には夏病みをしないという信仰がある為です。